CAST | キャスト

ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ(レオポルド・ソハ役)

1967年ポーランド生まれ。ウッチ映画大学卒業後、イエジー・スコリモフスキ監督作"Ferdydurke"(93)で映画デビュー。多数の映画・舞台で活躍するポーランドを代表する俳優。ユリウス・マフルスキ監督『ダ・ヴィンチ・プロジェクト』でクーマ役を演じ、ポーランドでの批評家や観客からの認知度を上げると同時に、2004年クールマユール・ノワール・イン・ フェスティバル

(イタリア)で審査員特別アンサンブル演技賞を獲得。また、アル中体育教師アンジェイを演じたトマシュ・ヴィシュニェフスキ監督の"Wszystko będzie dobrze"(07)の演技でポーランド長編映画祭主演男優賞、ポーランド・アカデミー賞イーグル賞、ポルトガルのフェストロイア国際映画祭では主演男優賞など、 数々の名誉ある賞に輝いた。2009年には"Ile waży koń trojański?"(08)での助演で再びポーランド・アカデミー賞イーグル賞を獲得している。2010年には"Dom zły"で助演男優賞にノミネートされ、2011年に"Różyczka"の主演で3度目となるイーグル賞を受賞した。最新主演作は、ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が「連帯」の創始者であるレフ・ワレサ元大統領を描いた"Wałęsa"(12/13年日本公開予定)。

ベンノ・フユルマン(ムンデク・マルグリエス役)

1972年ベルリン生まれ。エドガー・ライツ監督の伝説的なテレビシリーズ"Heimat II"(91)に初めて端役として登場した後、ニューヨークのリー・ストラスバーグ演劇学校での演技訓練を修了。いくつかのTVシリーズで大成功を収め、98年にはドイツ・テレビ・アワード主演男優賞を獲得。それ以降、ドイツで映画俳優としての地位を確立し、ステファン・ルツォヴィツキー監督の

大ヒット作『アナトミー』(99)、トム・ティクヴァ監督『プリンセス・アンド・ウォリアー』(99)などに出演、"Trust Me"(99)でバイエルン映画賞2011を、"Wolfsburg"(00)でゴールデン・アドルフ・グリム・アワード出演男優賞に輝いた。国際的な活躍も見せ、ブライアン・ヘルゲランド監督作『悪霊喰』(03)ではヒース・レジャーと共演、続いてダイアン・クルーガー、ダニエル・ブリュールと共演を果たしたアカデミー外国語映画賞ノミネート作『戦場のアリア』(05)では、憂鬱な兵士、ニコラウス・スプリンクを演じた。また、フィリップ・シュテルツェル監督作『アイガー北壁』(08)での登山家役に肉体改造をして挑み称賛を集めた。

アグニェシュカ・グロホフスカ(クララ・ケラー役)

1979年ポーランド生まれ。ワルシャワ国立演劇学校在学中より舞台・映画で活躍。『笞の痕』(04)での演技が高く評価され、ポーランド・アカデミー賞の新人賞イーグル賞とヨーロッパ映画賞観客賞部門の2つの賞にノミネートした。その後も彼女が出演する映画はもれなく批評家からの称賛を集め、『ワルシャワ』(03)、『ワルシャワ・ゲットー 〜ユダヤ人強制隔離居住区〜』

(05/未)、"Upperdog"(09)などで世界の映画祭で主演女優賞に輝くなど、ポーランドで最も活躍する若手有望女優。最新作"Wałęsa"ではポーランド元大統領レフ・ワレサの妻を演じている。

マリア・シュラーダ(パウリナ・ヒゲル役)

1965年、ドイツ・ハノーバーに生まれ。1983年に初舞台を踏み、同年よりウィーンのマックス・ラインハルト演劇学校で演技の勉強を始め、3年後にはベルリンへ移り住んだ。88年、ダニー・レヴィ監督と共にコメディー"Robbykallepaul"の脚本を書き上げ、同作で映画デビュー。次にレヴィ監督とタッグを組んだ"I Was on Mars"(92)でマックス・オフュルス賞に輝いている。

その後の代表作には、『FLIRT/フラート』(94/ハル・ハートリー監督)、『愛され作戦』(94/ドリス・ドゥリー監督)、『盗聴2』(96/ダニー・レヴィ監督)、『アム・アイ・ビューティフル?』(97/ドリス・ドゥリー監督)、『エーミールと探偵たち』(00/フランツィスカ・ブッフ監督)、『ローゼンシュトラッセ』(03/マルガレーテ・フォン・トロッタ監督)などがある。バイエルン映画祭、フェデラル映画祭、ベルリン映画祭銀熊賞などを受賞するなど実力派の女優であり、『不倫時間』(07/未)では初監督も果たすなど活躍の場を広げている。

ヘルバート・クナウプ(イグナツィ・ヒゲル役)

1956年、ドイツ・サウソーフェン生まれ。ミュンヘンのオットー・ファルケン ベルク・スクール卒業。『ワラー最後の旅』(89/クリスチャン・ワグナー監督)で映画デビュー。ドミニク・グラフ監督のスリラー"S.E.K. Spezial Ein-satz Kommando"(94)でバイエルン映画賞を受賞した。それ以降、スクリーンの常連となり、トム・ティクヴァ監督作『ラン・ローラ・ラン』(98)での父親役

で、ドイツ映画賞助演男優賞受賞、ゴールデン・グローブ賞3部門ノミネートのアレック・ボールドウィン主演の国際的テレビシリーズ『ニュルンベルク軍事裁判』(00/イヴ・シモノー監督)でヒトラーの建築家アルベルト・シュペーアを演じた。その他、オスカー・レーラー監督『アグネスと彼の兄弟』(04)、アカデミー賞受賞作『善き人のためのソナタ』(06/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)、ベン・ソムボハールト監督『タイムクルセイド ドルフと聖地騎士団』(06)などがある。

キンガ・プライス(ヴァンダ・ソハ役)

1971年ポーランド生まれ。1996年にヴロツワフの演劇大学を卒業後、映画では、アンジェイ・ワイダ、アグニェシュカ・グリンスカ、アグニェシュカ・ホランドらの監督作に出演している。"Wtorek"(01)でポーランド・アカデミー賞イーグル賞に輝き、翌年にはポーランド長編映画祭でグランプリに輝いた"Komornik"(05)に出演、自身も助演女優賞を獲得。

08年にはイエジー・スコリモフスキ監督作『アンナと過ごした4日間』に出演している。

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出演:ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ、ベンノ・フユルマン『アイガー北壁』、ヘルバート・クナウプ『善き人のためのソナタ』、監督:アグニェシュカ・ホランド『太陽と月に背いて』『敬愛なるベートーヴェン』/原作:『ソハの地下水道』(集英社文庫)/2011年/ドイツ・ポーランド合作/ポーランド、ウクライナ、イディッシュ、ドイツ語/ビスタサイズ/デジタル5.1ch/143分/原題:In darkness/後援:ポーランド広報文化センター/配給:アルバトロス・フィルム、クロックワークス 映画公式facebook 配給:アルバトロス・フィルム 株式会社プラスディー