リンドグレーン

世界中の子供たちから届く手紙を読む老女。彼女は世界で名を知られる児童文学作家のアストリッド・リンドグレーン。年老いた彼女は手紙を読みながら、過去の自分を思い出していた。１６歳のアストリッドは、町のダンスパーティーで男の子から声すら掛けられない地味な少女。今日もひとりでダンスを踊り、仲良しの兄と一緒に遅く帰宅すると、門限を破った事でアストリッドだけが叱られてしまう。男女の不平等を感じながらも成長し、中学を卒業した彼女は、かつて新聞に掲載された作文が評価され、地方新聞社で助手をする機会を得る。そして持ち前の文才を見込まれ、秘書兼記者になった彼女は、髪型をショートボブにし、大胆に生まれかわる。そんな彼女に好意を抱いた既婚者の編集長と恋仲となったアストリッドだが、彼の子供を身籠ってしまい…。