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運命が 沈んでいく。
"第二次世界大戦末期、1945年1月30日未明。 ドイツが誇る大型客船ヴィルヘルム・グストロフ号は避難民1万人を乗せ、ゴーテンハーフェンを出港。 戦火を逃れ、光の射す方へ動き始めたかに見えた。 だが、一通の無線連絡がそのすべてを変えた…。"
“第二次世界大戦末期1945年1月。ドイツの大型客船ヴィルヘルム・グストロフ号の船長ケディングは、できるだけ多くの避難民を乗船させようと奔走していた。戦火の影響が少ないドイツ西部に民間人を輸送する海上避難作戦に、グストロフ号が選ばれたのだ。ケディングは、司令官の反対を押し切り女性と子供を中心とした1万人を乗船させ、1月30日、グストロフ号はゴーテンハーフェンを出港した。航海は順調に進むかと思われたが、ポンメルン地方30kmの沖合にて、反航する自軍の掃海艇との衝突が迫っているとの無線が入る。衝突を避けるために航海灯を点灯し、暗闇の中でも視認しやすい状態となった。
しかし、それは同時に敵艦に自身の位置を知らせる事でもあった…。”
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