自由と使命に揺れるひとりの女性を描く重厚な人間ドラマ
自由と使命に揺れるひとりの女性を描く重厚な人間ドラマ。1980年、ベルリンの壁崩壊の9年前―。
田舎町の病院に左遷された、女医師・バルバラ。
監視が付き、自由を奪われた彼女の唯一の心の支えは、医師としての信念だった。
西ドイツへの逃亡(自由)か、医師としての誇り(使命)か、彼女が下した魂の決断とは?
2012年ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞作品
秘密警察による監視体制下の東ドイツで葛藤する、女性の運命の決断を描き切った渾身作!
1980年夏、旧東ドイツ。バルト海沿岸の田舎町の病院にひとりの美しい女医が赴任してきた。彼女の名はバルバラ。かつては東べルリンの大病院に勤務していたが、西側への移住申請を政府に撥ねつけられ、この地へ左遷されてきたのだ。一度祖国を裏切った“前科”のある彼女の私生活は、常に秘密警察《シュタージ》の監視下にあった。そんな自由を奪われた彼女には、新たな職場の上司である医師アンドレからのさりげない優しさも密告ではないかと猜疑心が拭い切れない。そんなある日、矯正収容施設から逃亡してきた少女が、髄膜炎の症状で緊急搬送されてくる。病床の彼女を献身的に看るバルバラとアンドレ。患者への献身と医者としてのプライドだけが心の支えである彼女は、次第にアンドレの誠実な医師としての姿に、尊敬の念を越えた感情を抱き始める。しかし、その一方で彼女は西ドイツへの逃亡計画を着々と進めていた。西側で待つ恋人との生活を選ぶのか、それとも東側に留まり、女医としての責務を全うするのか?バルバラの運命の決断に、もはや猶予の時は残されていなかった…。
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