Cast
ジポラ・サラモン 62歳
「コーディネートの完成に7年かかったこともある。合うイヤリングが見つからなかったの。絵が完成するまで世に出せないのと同じよ」
カラフルなコーディネート見せびらかすように。ビアンキの自転車でマンハッタンを移動する彼女は、ニューヨーク・タイムズの名物写真家ビル・カニングハムの「Bill Cunningham’s On the Street」の常連。
ジョイス・カルパティ 80歳
「若く見えるより魅力的に見えたいの。納得できる人生を送るには、自分らしく前進するしかないわ」
グレイの髪を三つ編みにしたヘアスタイルと、パールのネックレスが産み出すエレガンスさがポイント。
リン・デル 79歳
「人生という劇場のために毎日 着飾るの。永遠に終わらないショーよ」
マンハッタンのアッパー・イースト・サイドで40年以上も続くブティック「OFF BRAOADWAY」の名物オーナー兼デザイナー。親身かつ的確なアドバイスが好評で、全米から彼女のファンが買い物にやって来る。
デブラ・ラポポート 67歳
「私にとって着飾ることは癒し、個人的な創造なの。体を土台にして作品を創り上げる。生地の質感を重ね合わせ、色彩を考えて、 自分に似合う最終形を目指すのよ」
リサイクル素材を多用したスタイルで「Advansed Style」の中でも異彩を放つ彼女は、帽子デザイナ−、パフォーマー、ナチュラルヒーラーとして活躍している。彼女の作品の数々は、メトロポリタン美術館やフィラデルフィア美術館、ヒューストン美術館に収蔵されている。
イロナ・ロイス・スミスキン 93歳
「今のファッションは何でもアリ。 昔は固定概念があって、何がエレガントで何が下品か明確だった。でもこの歳になると本人がよければいいと思う。 オシャレは自分のためだもの」
カラフルなコーディネートと、オレンジに染めた地毛で自作したつけまつげで知られる画家。
ジャッキー・タジャー・ムルドック 81歳
「18歳の時 パリに行きたかったけど 数字を逆にすればいいわ 今の私は18歳じゃなく81歳だから」
81歳にして175cm、54kgの体型を保ち、凜とした立ち姿で年齢を感じさせない。ハイファッションを愛し、コーエンに声をかけられた時に着ていたのは、シャネルの青いジャケットだった。「Advanced Style」出演をきっかけにしてハイブランドのランバンの2012年秋のキャンペーン・モデルに選ばれた。
ゼルダ・カプラン 95歳
「人は歳を取ると、自分自身を受け入れるようになるわ。自己評価が寛容になるのよ。私はいつも自分に寛容だけど、私は私。どうにもならないでしょ?」
1916年6月20日生まれ。ニューヨーク社交界ののファッションアイコンで、ファッション業界やアート業界のご意見番と呼ばれた。トレードマークはアフリカから取り寄せた手織りの布を自らデザインで仕立てたドレスと帽子。