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コメント

失うよりも損なう方がかなしい。でもこれは、生き埋めにされた愛の、ひそやかな息吹の物語だ。
江國香織さん(小説家)

アウシュビッツ以後も愛を語るのは野蛮なのか。いや、愛は不死鳥フェニックスのように灰の中から甦るのだ。消滅と再生、希望と感動の物語。
姜尚中さん(東京大学名誉教授)

なんて深い映画だろう!感情を抑えた演技にやり切れない哀しさが炙り出される。戦争時の傷を、そこから逃げることなく、感情に流されることなく、正確に描こうとする想いの強さに敬服です。
加藤登紀子さん(歌手)

スピーク・ロウ(優しく囁いて)と歌い始めた時夫は真実を悟る。顔に傷を負い収容所から生還した妻。終戦直後ドイツ。愛の物語。
鳥越俊太郎さん(ジャーナリスト)

愛と裏切り、深い傷を負った心の、言い表しがたい謎・・・。人間の存在の本質を、何と陰影に満ちた表現で描き出した作品だろう。久々に出会った、心にずしりとこたえる映画だ
池田理代子さん(劇画家・声楽家)

戦後、ドイツ映画は、他の欧州映画隆盛の間隙を点いて、ドイツ人の顔、ドイツ語、ドイツの物語の美しさを見せつけては我々を驚かせてきた。その周期の最新にして最高の状態を示す傑作。
菊地成孔さん(音楽家/文筆家)

これでもわからんか!いやありえへん、夫婦は目で会話する、そして女は過去は取り戻すもんや無くこれからを進むためのもんやと、真の生還や。けど戦争がなかったらこの二人・・・ イヤイヤ過去は踏み越えなあかん。
綾戸智恵さん( ジャズシンガー)

※順不同

海外レビュー

アウシュヴィッツ後の『めまい』のような作品を作るために、ペッツォルト監督は『東ベルリンから来た女』のカップルを再び集めた。前作を凌駕する素晴らしい作品。
―アボワール=アリール.コム ★★★★★

ペッツォルト監督はアウシュヴィッツに収容された女性のベルリンへの帰還という最もデリケートな主題に繊細に挑んでいる。
―クリティカ.コム ★★★★★

ペッツォルト監督はアウシュヴィッツに収容された女性のベルリンへの帰還という最もデリケートな主題に繊細に挑んでいる。
―クリティカ.コム ★★★★★

狂気の愛と失われたアイデンティティー、裏切り、そして残された希望の物語。
―ル・パリジャン ★★★★

ホロコーストの直接的な影響を見せる非常に稀なドイツ映画の1本。クリスティアン・ペッツォルト監督は見事な名人芸に達している。
―ポジティフ ★★★★★

素晴らしい二人の俳優による、恐ろしく、心を乱す、力強いドラマ。
―ヴォワシ ★★★★★

戦後ドイツと不可能な許しに関する目眩のするような記憶の喚起。
―レ・フィッシュ・ドゥ・シネマ ★★★★

ドイツ人たちの癒えない傷を引きずっている。ホロコースト後のユダヤ人の帰還がその一つだ。クリスティアン・ペッツォルト監督はこれを的確に捉えた。 
―ソー・フィルム ★★★★

失われた愛を探すニーナ・ホスが感動的で説得力に溢れている。疑惑、不審、容赦のない事実、貪欲、裏切り:戦後という特殊な状況において、愛のドラマの全ての要素が強い意味を持っている。
―ファム・アクチュエル ★★★★

崇拝する女優に支えられ、クリスティアン・ペッツォルト監督は“再生のために闘う女性”というお気に入りのテーマに取り組み、私たちの心を大きく揺り動かす。
―ラ・クロワ ★★★★

明瞭で的確な演出が歴史的な再現の手法として使われている。
―ル・モンド ★★★★