江東省灌城市で、マグニチュード3.1の地震が発生。トンネル付近で危険物を積んだタンクローリーが衝突事故を起こしたが、ジャオ消防署長らの活躍で事態は収束し、事なきを得たかにみえた。しかし、天宜化学工場で化学物質が爆発。周囲の工業団地へも引火し、一帯の住居や公共施設を巻き込んだ前代未聞の大規模爆発事故が発生する。ジャオや通信員のハンらが現場に急行するが、建物は崩壊し要救助者は多数、まさに阿鼻叫喚の様相を呈していた。時を同じくして、ジャオの婚約者ジャンは、半壊した学校に子供たちと閉じ込められていた。煙が校内に充満しなんとか屋上に避難するが、そこには想像を絶する惨状が広がっていた―。
「フラッシュオーバー」とは、局所的な火災が短時間にして全域に拡大する現象の総称。本作では、架空の都市を舞台に、ある化学工場の発火から工業団地全体と周囲の街を巻き込んだ大規模爆発が引き起こされる。監督は、オキサイド・パン。弟のダニー・パンと監督した『the EYE 【アイ】』の大ヒットで世界から注目され、今後も監督作品が続々と控えるヒットメーカー。出演は、『誘拐捜査』のワン・チエンユエン等、中国のスター俳優たち。アクション・コレオグラファーは、『マトリックス』『スパイダーマン2』等、世界で活躍するディオン・ラム。アジアの才能が結集し、未曽有の災害に挑む消防士たちと、その家族や被害者たちの運命が描かれる、レスキュー・アクション超大作だ。
上海戯劇学院卒業生。2012年のTVドラマ「Green Porcelain」(英題)で名声を博す。ダンテ・ラム監督の大ヒット作『オペレーション:レッド・シー』での演技が評価され、第34回百花賞の最優秀主演男優賞を受賞した。
フィルモグラフィー
『愛しの母国』(19)『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』(19)『在りし日の歌』(19)『ブレイブ 大都市焼失』(19)『チィファの手紙』(18)『オペレーション:レッド・シー』(18)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』(16)
中央戯劇学院卒業生。2010年の『鋼のピアノ』での演技が評価され、第23回東京国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞。2015年の『誘拐捜査』では、第52回金馬奨の最優秀助演男優賞を争った。
フィルモグラフィー
『エイト・ハンドレッド ―戦場の英雄たち―』(20)『オーヴァーヒート 最後の制裁』(20)『愛しの母国』(19)『SHADOW/影武者』(18)『ビッグ・ショット』(18)『スカイハンター 空天猟(くうてんりょう)』(17)『ピースブレーカー』(17)『The Crossing -ザ・クロッシング- Part II』(15)『誘拐捜査』(15)『The Crossing -ザ・クロッシング- Part I』(14)『ブレイド・マスター』(14)
元ダンサーで演劇アカデミーの卒業生。2008年のTVドラマ「クィーンズ -長安、後宮の乱-」で注目される。その後、TVドラマ「星に誓う恋」や『タイガー・マウンテン 雪原の死闘』等、ドラマから映画まで幅広く活躍をする。
フィルモグラフィー
『ゴッドスレイヤー 神殺しの剣』(21)『ワイルド・シティ』(15)『唐人街探偵 THE BEGINNING』(15)『タイガー・マウンテン 雪原の死闘』(14)
テレシネのカラーリストとして働き、その後双子の弟ダニー・パンと共同監督で『the EYE 【アイ】』を製作。世界的なヒットによりホラー映画の作り手として地位を確立した。『リサイクル -死界-』はカンヌ国際映画祭ある視点部門のクロージング作品に選出された。『風雲 ストームウォリアーズ』『CHILD'S EYE 【チャイルズ・アイ】』『インフェルノ 大火災脱出』では、香港のCG及び3D映画の新境地を開拓した。
フィルモグラフィー
『ザ・ビッグ・コール 史上最強の詐欺師たち』(17)『腐女子探偵★桂香』(15)『インフェルノ 大火災脱出』(13)『コンスピレーター 謀略 【極限探偵A+】』(13)『冷血のレクイエム 【極限探偵B+】』(11)『CHILD'S EYE 【チャイルズ・アイ】』(10)『風雲 ストームウォリアーズ』(09)『バンコック・デンジャラス』(08)『影なきリベンジャー 【極限探偵C+】』(07)『ゴースト・ハウス』(07)『リサイクル -死界-』(06)『the EYE 3』(05)『the EYE 2』(04)『テッセラクト』(03)『the EYE 【アイ】』(02)
香港で最も評価されているアクション・コレオグラファーのひとりである。90年代に、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』シリーズ等の監督チン・シウトンと共にアクションシーンの制作に取り組み、その後自身のスタイルを確立。『マトリックス』シリーズや『スパイダーマン2』のアクションを手掛け、香港とハリウッドの映画祭でベスト・アクション振付賞に4回ノミネートされる等、各国で高い評価を受けている。
フィルモグラフィー
『スパイダーマン2』(04)『マトリックス レボリューションズ』(03)『インファナル・アフェア』(02)『マトリックス』(99)『レジェンド・オブ・ヒーロー/中華英雄』(99)『風雲 ストームライダーズ』(98)