陽だまりハウスでマラソンを

INTERVIEW INTERVIEW ディーター・ハラーフォルデン(パウル・アヴァホフ役)インタービュー! Dieter Hallervorden

『陽だまりハウスでマラソンを』はあなたにとってどんな作品ですか?

倒れるよりは、何度でも立ち上がろう。私のモットーは、ずっとこれだ。私にはもともと、そういう闘士の気質がある。私が本作で演じたキャラクターは、私のそういう人生哲学にぴったりの人物だったよ。だから私は、この映画の出演をすぐに承諾した。脚本をとても気に入ったというのもある。細部に至るまでたくさんの愛にあふれ、本当に心血を注いで書かれていたんだ。映画が成功を収めているのは、何より脚本と、素晴らしいキリアン・リートホーフ監督のおかげだよ。

撮影に向けて、どのような準備をしましたか?

何ヵ月も食事の内容を完全に切り替えて、9キロ体重を減らしたんだ。アルコールも止めて、週3回フィットネススタジオに通った。当然毎日走ったし、インターバルトレーニングもした。本当に、徹底的に準備したんだ。私が義務を守るタイプの人間だということもあるけれど、この年齢でもこういうふうにできるということを、肉体的な要求にもきちんと対応できる役者なんだということを、撮影チームや監督、プロデューサーに示したかったんだ。

ベルリンマラソンの場面では、撮影で実際に走りましたね。
どのような経験でしたか?

大変だったのは、一緒に走っていた人たちに、私がディーター・ハラーフォルデンだと気づかれないようにすることだった。それから、沿道に残っていた観客たちに、カメラに手を振ったりせず、動いてもらうこと。そして何より問題だったのは、スピードも気分も、いい状態を保ちつづけること。大変な撮影ばかりではなかったけれどね。

この映画からあなたが得られたものは何ですか?

多くの若い同業者と知り合いになれたのは嬉しかった。例えば、私の娘を演じたハイケ・マカッシュとの撮影は、とても素晴らしい経験になったよ。それと、やはりよりよく生きるというのはとても素晴らしいことだと改めて感じたよ。私は78歳になるけれど、今でもこの映画から恩恵を受けているんだ。フィットネスのプログラムの大部分を今でも続けているからね。今も毎日走っている。多くの人は、健康を半ば失ったところでようやく、その大切さに気づくけれど、本当は自由に体を動かせることを、毎日喜ぶべきなんだよ。

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